こんにちは〜。今日もインド思想をざっくりざっくりと、観音とともにおさらいしておきましょう。
☆☆ヒンドゥー教とは?・・・現代でもインドの80%以上の人が信仰する宗教。「ヒンドゥー」Hinduはペルシャ語で、サンスクリット語の「シンドゥ」Sindhuから。Sindhuは「河」の意味で、特に「インダス河」をさす。ヒンドゥーとはインダス川周辺に住む人、インド人。
いつからヒンドゥー教が始まったかは定かでないが、仏教が隆盛の後でヒンドゥー教が盛んとなる。BC4世紀、マケドニアのアレクサンドロス大王のインド侵攻。(歴史で習った〜、懐かしい!)BC4世紀末、チャンドラグプタがマウリヤ朝を興す。ギリシア人メガステネスは、チャンドラグプタ時代に、大使としてインドに駐在。彼の引用断片は今に伝わり、「ディオニュソスの信仰」や「マトゥーラ地方でのヘラクレス信仰」と伝えられたものは、ディオニュソスはシヴァ、ヘラクレスはクリシュナを指している。
仏教を保護したマウリア朝アショーカ王の頃には、まだヒンドゥー教は盛んではなかった。が、シヴァ神やヴィシュヌの信仰は始まっていた。
二大叙事詩である『マハーヴァータラ』と『ラーマーヤナ』も、この頃から書き始められていく。
☆☆ヴェーダからヒンドゥー教へ神々の交代☆
ヴェーダの神は、インドラ、ヴァルナ、アグニ神
ヒンドゥー教では、シヴァ、ヴィシュヌ・・・インド全土に広まる中で、その土地の土着の神様とも融合しながら多面的複合的な神となっていった。また、叙事詩に出てくるラーマ、クリシュナも登場する。
☆☆シヴァ派とヴィシュヌ派・・・ヒンドゥー教はシヴァ派とヴィシュヌ派に分かれる。ヴィシュヌ派は排他的で、他派のマントラを唱えることも禁じる。しかし、同時に他派の教義の中に容認出来る部分があれば認めていくことも行われている。
☆☆トリムールティ・・・ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌの3神が役割を分担するという説も生まれた。さらには、ヴィシュヌとシヴァが両派の教義の中に登場することになっていった。
☆☆トリヴァルガ・・・人生の3つの目的「アルタ」「カーマ」「ダルマ」
☆☆アルタ・・・実利・名誉、富、権力など現世で追求されるもの
☆☆カーマ・・・性愛・論書であるカーマ・シャーストラは性行為の指南書である。美的で文化的な要素が強い。
☆☆ダルマ・・・法・いわゆる法律よりも遥かに幅が広く、宗教的・道徳的な義務も含む。ダルマの追求には、来世にまで及ぶ。
と、今日はここまでに。
出展元、沼津高専教養科
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