チベット医学の身体

身体の根/2本の幹、12の枝、88枚の葉、2つの花、三つの果

ここでは、チベット医学における身体のとらえ方、概略です

聞き慣れない言葉が続きますが、後々たくさん説明されるので、ここではさらっと見る感じで

健康な身体の幹

体液の枝・・・15枚の葉

3つの体液/ニェーパはインドのアーユルヴェーダではドーシャ

チベット医学はアーユルヴェーダ医学を起源としており、チベット土着の神々や密教的な影響により、独自の発展を遂げていく

5つのルン

  1. 生命を司るルン
  2. 上昇するルン
  3. 偏在するルン
  4. 火を伴うルン
  5. 下降し排泄するルン

5つのティーパ

  1. 消化作用のティーパ
  2. 色艶を与えるティーパ
  3. 決断のティーパ
  4. 視覚を司るティーパ
  5. 顔色を良くするティーパ

5つのペーケン

  1. 基盤のペーケン
  2. 分解作用とペーケン
  3. 味を感受するペーケン
  4. 充足のぺーケン
  5. 結合のぺーケン

身体の構成要素の枝・・・7枚の葉

  1. タンマ・・・摂取した食物の精髄をなす滋養成分
  2. 血液
  3. 筋肉
  4. 脂肪
  5. 骨髄
  6. クワ(精液、月経)

排泄物の枝・・・3枚の葉

  1. 大便
  2. 小水

2つの花

  1. 無病
  2. 長寿

3つの果

  1. 仏法(修行の成果)
  2. 幸福

健康はここまで

ここから不健康に入ります

チベット医学では不健康がデフォルト・・です?!

不健康な身体の幹

主因の枝・・・3枚の葉

  • 貪り
  • 怒り
  • 無知

補助因の枝・・・4枚の葉

  • 鬼神
  • 不適切な食生活
  • 不適切な生活態度

侵入口の枝・・・6枚の葉

  • 皮膚に広がる
  • 筋肉で増長する
  • 脈管(血液あるいはルンの経路)を経由する
  • 骨に付着する
  • 五臓に降りる
  • 六腑に流入する

部位の枝・・・3枚の枝

  • ペーケンは身体の上部・脳を拠り所とし上半身に住する
  • ティーパは身体の中部・横隔膜を拠り所とし、身体の半ばに住する
  • ルンは身体の下部・腰と臀部を拠り所とし、身体の下部に住する

経路の枝・・・15枚の葉

ルン病

  • 皮膚(排泄物の中の触覚の門である汗孔)
  • 心臓・生命の脈管(五臓の中の心臓と命の脈管)
  • 大腸(六腑の中の大腸)

ティーパ病

  • 血液(7つの「身体の構成要素」の中の血液)
  • 目(五官の中の)
  • 肝臓(五臓の中の肝臓)
  • 小腸・胆嚢(六腑の中の)

ペーケン病

  • タンマ(滋養分)・筋肉・脂肪・骨髄・クワ(7つの「身体の構成要素」の中の)
  • 大小便(排泄物の中の)
  • 鼻・舌(五官の中の)
  • 肺・脾臓・腎臓(五臓の中の)
  • 胃・膀胱(六腑の中の)

年齢・地域・時あるいは発生の時期の枝・・・9枚の葉

  • ルンは老年
  • ティーパは壮年
  • ペーケンは幼年
  • ルンは寒冷地
  • ティーパは乾燥した暑い地
  • ペーケンは湿地
  • ルンは夏と夜明けと午後早く
  • ティーパは秋と真昼と夜半
  • ペーケンは春と朝早くと夕刻

致命的な果の枝・・・9枚の葉

  • 生命を維持する3つのもの(寿命、功徳、カルマ)がつきる
  • 治療を施してかえって悪化する
  • 病の本質と同様の治療を施す
  • 急所をやられる
  • 生命のルンの拠り所が失われ、手の施しようのないルン病
  • 手の施しようのない熱性病
  • 手の施しようのない寒性病
  • 身体の構成要素が治療に耐えられない
  • 鬼神の祟によって生命力を盗み取られる

副作用の枝・・・12枚の葉

  • ルン病が鎮まり、ティーパ病に転じる
  • ルン病が鎮まり、ペーケン病に転じる
  • ルン病が鎮まらず、ティーパ病に転じる
  • ルン病が鎮まらず、ペーケン病に転じる
  • ティーパ病が鎮まり、ルン病に転ずる
  • ティーパ病が鎮まり、ペーケン病に転ずる
  • ティーパ病が鎮まらず、ルン病に転ずる
  • ティーパ病が鎮まらず、ペーケン病に転ずる
  • ペーケン病が鎮まり、ルン病に転ずる
  • ペーケン病が鎮まり、ティーパ病に転ずる
  • ペーケン病が鎮まらず、ルン病に転ずる
  • ペーケン病が鎮まらず、ティーパ病に転ずる

まとめの枝

  • 寒性病
  • 熱性病

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