身体のしくみ③不健康な身体のつづき・・致命的な果、副作用とまとめ
今日で不健康な身体の原因は、チベット仏教を経由してまとめに入ります〜
致命的な果・9つ
この致命的な果は、患者が初めから功徳を積み、病を浄化するという仏教的な手段をとらなければ致命的な結果を招くことを表している
過去に寿命を縮めるような悪行を重ね、そのカルマの果が病の悪化という形で熟しているので、医学的技術では克服できない
肉体として命を保つための3つの要素・・・
寿命とは「過去のカルマ」「功徳」「良きカルマ」が呼応して働くことで成り立っている
理想的な食生活、生活環境にいることが必ずしも必須条件ではない
例)今世で長生きしたければ、過去世において、殺生を避け、他の生きものの命を敬うといった善行を行って置く必要がある・・・なぜなら、過去世のカルマが今世に影響を及ぼすため
例)功徳とは、利他的な行動を重んじ、布施などの行為を行ってきたこと、善きカルマとは不善の行為を避け、善なる行動を重ねることを意味する
- 致命的な果の1つ目は、「生命を維持する3つのもの(寿命、功徳、カルマ)が尽きる」・・・これらが尽きた時、病も致命的なものとなる
- 「治療を施してかえって悪化する(和合相克)」・・・正しい治療したにもかかわらず、効き目がないばかりか、いつもは癒やすはずの薬がかえって病を悪化させる・・・病が致命的で、原因は病人のカルマが尽きたから
- 「病の本質と同様の治療を施す」・・・寒性病の患者に「冷たい」効力の薬を与えたり、熱性病の患者に「熱い」効力の薬を与えること・・・何ら効果を示さない
- 「急所をやられる」・・・脳、心臓、肝臓など生命を維持するに不可欠な器官臓器が、鋭利な刃物などで致命的に損傷されたなど・・・治癒の見込みはない
- 「生命のルンの拠り所が失われ、手の施しようのないルン病」・・・生命を司ってきたルンの力が尽きており、治療可能な時期は過ぎ去っている、病は致命的なものとなる
- 「手の施しようのない熱性病」・・・治療が不可能になった熱性病は致命的なものとなる
- 「手の施しようのない寒性病」・・・投薬が有効だった時期に適切な治療をしなかったために、治療が不可能になるまで進行した寒性病
- 「身体の構成要素が治療に耐えきれない」・・・身体の構成要素が枯渇しきっているため、投薬が効果を現さない、薬のちからにさえも反発するようになる
- 「鬼神の障りによって生命力を盗み取られる」・・・生命力を盗み取る鬼神に取り憑かれ、治療不可能になると致命的になるケースがある
このあたりは、チベット医学の真髄のように感じます。
カルマがすべて自分に返ってくる、過去世も含めて。だからこそ、カルマを背負った生き方から本当の生き方へ変わりましょうというチベット仏教の教えが大もとに存在しているわけです。
12の副作用
- ルン病が鎮まり、ティーパ病に転じる・・・ルン病が静まった副作用でティーパ病が発生する
- ルン病が鎮まり、ペーケン病に転じる
- ルン病が鎮まらず、ティーパ病に転じる
- ルン病が鎮まらず、ペーケン病に転じる
- ティーパ病が鎮まり、ルン病に転ずる
- ティーパ病が鎮まり、ペーケン病に転じる
- ティーパ病が鎮まらず、ルン病に転ずる
- ティーパ病が鎮まらず、ペーケン病に転じる
- ペーケン病が鎮まり、ルン病に転ずる
- ペーケン病が鎮まり、ティーパ病に転ずる
- ペーケン病が鎮まらず、ルン病に転ずる
- ペーケン病が鎮まらず、ティーパ病に転ずる
まとめ2つ
一切の病気を集約すると、「寒性病」と「熱性病」の2つのカテゴリーに分類できる
- ルン病、ペーケン病は水のように「寒」のエネルギーを持っており、寒性病に分類。
- 血液とティーパ病は、火と同じく「熱」の性質をもっており、熱性病に分類される
これで一通り、健康な身体、不健康な身体は終わりました〜
次回からは、さらに1つづつ詳しく見ていきましょう!
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