白黒思考が溶けた体験・・・うつ傾向の時に・・世界は限りないグラデーション

ヒーラーのHidekoです。

今日は、白黒思考、ゼロか100か、という考え方についてです。

100%ポジティブなこと、100%ネガティブなことはこの世にはないと言われます。

それは、大天使の存在する第11次元でもわずかの二元性がある、ポジティブが100では無いそうなのです。

東洋の陰陽の考え方にしても、陰と陽が混じり合っているのがこの世界であると言っています。どんなに素晴らしい完璧な人が行ったことであっても。

うつになる人の多くは、この100%を求めるスーパー完璧主義さんです。

例えば・・・

・自分に厳しい。

・ミスが許せないように思ってしまう。

・完璧ではないなら、やらない方を選ぶ。

・学歴コンプレックスがいつまでも残る

このような感じで、まあいいかあ〜という曖昧さは許せないものです。

この考え方を持っていると本当に大変です。

まず完璧であることが必要なので、選択肢がとても少なくなりますし、世界が狭くなっていることに気がつかないこともあります。

疲れやすくもなりますし、自分で自分を精神的に追い詰めているようなもの。

なにせ自分の少しのミスも、実は全く許していないのですから

これは、あなたの中に存在するインナーマザーがそうさせています。

このインナーマザーの原型は、あなたの母親でした。

あなたの少しのミスもあげつらって指摘するあなたの母親が原型です。

しかし、あなたがあまりに母親からの指摘を受け取り続けたために、あなたの中にはインナーマザーが出来上がってしまっています。

母親はもういなくても、代わりにあなたの中の怖い鬼ばばあが、あなたのミスを指摘し続けているわけです。

ミスをすると落ち込むし、自分はダメだと思うし、だったら次はやらないでおこうと閉ざす方向にむかってしまいます。

コンプレックスについて少しお話しますと、コンプレックス自体はいいものでも悪いものでもありません。誰でも持っているものですし、それを糧に頑張って何かを成し遂げることもあります。

あまり良くないのが、コンプレックスを持ち続けているが、何もしないこと、ミスが怖くて行動できないことです。

あなたの中の鬼ばばあは、コンプレックスがあることを自体を許していません

だから自分でもそんなものなかったかのように取り繕っています。

誰かへの羨ましいという感情を自分にさえ隠してしまうのが鬼ばばあの特性です。

羨ましいという感情に正直になれない、それこそが厄介。

そして何らかの言い訳をみつけて、ミスするくらいなら私やらない!を選ぶことを繰り返すというわけです。

白黒思考の正体は、この鬼ばばあですから。

因みに・・・白黒思考が変わった私のきっかけが面白いので紹介させてください。

それが『世界は限りないグラデーション』の題にあるように、本当に色の体験だったんです。

砂曼荼羅を行っていた時のこと。

砂曼荼羅とはチベットで行われる砂で曼荼羅を創っていくというもの。チベットではなく日本で受講しました。

いつもはカラフルなのですが、その日は、白から黒までの様々な色で世界を表現するクラスでした。

完成はこちら

自分自身の曼荼羅に向き合い、完成させたあと、破壇といって、創った曼荼羅を自らの手で壊す作業をまでを行います。チベットと同じ作法です。

曼荼羅とはこの宇宙世界を表し、そして自分自身の内的宇宙も表します。

破壇した時に、私が創った世界に、予期せぬグレーの色が出現したんです。

その時に気がついたんですね。あっ、世界って、白と黒が混じってるんだと。

どちらかが多いか、どちらかが少ないか、または同じくらいか、とにかく混じっていて、

創ったら完成ではなくて、それは壊れる、変化していくもの。

そして、白と黒の砂は混じり合い、グレーの様々な濃淡を繰り返しながら、最終的には中間のグレーに落ち着いていきます。

そこまでやって、砂曼荼羅は終わります。

何かを創り出し、完成し、そして展開して、終わりとなる。

その間ずっと曼荼羅という宇宙は限りないグレーのグラデーションを描き続けたのでした。

というのが私が白黒思考が溶けた体験でした。

アートの中では体感で理解できるのですごく腹に落ちたんです。

私の中の鬼ばばあが溶けたのでした。

なにかのご参考になれば幸いです。

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